相続手続き 相続人が認知症だったらどうする? 成年後見人が参加する遺産分割の特徴について解説
近年は平均寿命が男女ともに80歳を超えていることもあり、相続手続における相続人の高齢化が進んでいます。特に、子どもがいない方が亡くなった場合、その兄弟姉妹が相続人となるため、相続人が80歳を超えていることも珍しくありません。そこで問題となるのが、相続人のなかに認知症の方がいるケースです。認知症となり判断能力が低下してしまった相続人は、遺産分割協議に参加することができません。仮に署名や押印ができたとしても、その遺産分割は法律上無効となります。そうなると、遺産の分け方が決まらず、相続手続が進まないという状況になってしまいます。このような場合に登場するのが「成年後見人」です。この記事では、成年後見人が参加する遺産分割協議について、その特徴や手続の流れ、注意点をわかりやすく解説します。
