相続手続き 相続財産調査の方法とは? 不動産や預貯金、株式など、亡くなった人の財産を調べる方法を解説します
人が亡くなって相続が発生すると、相続人(または遺言執行者)は、その財産や負債を引き継ぐための相続手続を行うことになります。相続手続においてまず初めに必要となるのは、相続人と相続財産の確認です。誰が相続する権利をもっているのか、そして何を相続するのかを確定させなければ、財産をわけようにも、話し合いを始めることもできません。相続人については戸籍を調査すれば漏れなく確認することができますが、問題となるのは相続財産の確認です。財産は、不動産や預貯金、株式等の有価証券のほか、年金、保険契約、自動車、事業用資産、そして近年はオンライン上にのみ存在するデジタル遺産など、多岐にわたります。また、このようなプラスの財産のみならず、ローンや保証債務などの負債についても漏れなく調査しなければなりません。故人が生前に財産の一覧表を残していれば調査はスムーズに進みますが、実際にはそうでないことが多く、相続人がいちから財産を調べ上げなければならないケースも多くあります。そのような場面で相続財産の調査が不十分だと、相続人同士のトラブルにつながり、遺産分割や相続税の申告、相続放棄などの大切な手続きが遅れてしまう事態にもなりかねません。この記事では、被相続人の財産調査の方法や、財産調査の際に気を付けたいことなどをわかりやすく解説していきます。
